一般的な物件購入の流れ

目次

1:候補となる物件の調査

気になる土地や建物がある場合、いきなり物件購入をするのではなく、まずは物件の調査を行います。

自分たちとして希望する物件の面積や建物の形状や間取り、構造、入居開始時期などの条件をリストアップして、それに合っているかどうかを確かめる必要があるからです。

また、不動産売買は高額の取引となりますので、事前に税金や手数料も含めた予算を明確にしておく必要があります。

こうした条件に合うかどうかは、不動産会社から提供されるデータで確認するだけでなく、実際に現地に行って物件を見学することが大事です。

というのも、実際に見てみないと、日当たりや建物の古さや設備の状況、そして隣近所の様子や地域の雰囲気や最寄りの施設などが分からないからです。また、窓からの見た目や周囲の騒音といったものも確かめておくと、物件購入後に後悔するリスクを減らせます。

2:買付の申し込み

物件を決めたら、資金計画を立てて買付申し込みをします。

通常は、不動産会社に「不動産購入申込書」という書類を出すことで、この手続きを行います。といっても、自分で書類を作る必要はなく、不動産会社が持っている書類に、物件の住所や建物の種類などの詳細と、購入者の住所氏名などの情報を記入するだけです。

これはあくまでも買いたいという意志を示すだけのものですから、不動産売買契約を結ぶということではありません。

そのため、購入申込書を出した後からでも、住宅ローンに通らなかったなどの事情が生じた時にはキャンセルすることが可能です。ただし、一部の物件では、申込書の提出と共に、いわゆる手付金もしくは申込証拠金としていくらかの額のお金を支払う必要があります。

この手付金は実際に物件購入をする時の費用の一部となりますので、申し込み手数料として消えてしまうものではありません。

3:売買契約の締結

物件購入に当たっては不動産ローンを組むケースも多いので、申込書を提出した後に、金融機関にローンの申し込みをして審査を待ちます。

審査に通れば、正式に不動産売買契約を締結することになります。不動産売買の際には、必ず宅地建物取引士の有資格者が、重要事項の説明をしなければならないことになっています。

物件がどのような不動産なのか、購入条件や契約の内容がどのようなものなのかといった説明を口頭、そして文書提示で行います。契約内容に納得できれば、契約書に署名捺印して契約締結となります。

たいていの場合は、この時に物件購入費の1割から2割くらいの手付金もしくは契約金を支払います。同時に、不動産会社に対しては仲介手数料を支払うことになります。

4:物件の引き渡し

住宅ローンは不動産売買契約が正式に締結されてから結ばれることになります。

本審査がなされ、問題がなければすぐに、売主に対して代金の支払いがなされます。そのタイミングで、物件の引き渡しがなされます。

この際、不動産についての登記手続きを行い、所有権を移動させることになります。後は引っ越しをして終了です。

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