美容室、歯医者、コンビニの2021・2022・2023の店舗数はどのくらい?
生活に必要なサービスを提供する店舗というのは、どの地域でも多く設けられていますが、その中でも美容室と歯医者、コンビニの店舗数は多い状況が続いています。
たとえば、2021年度のコンビニの店舗数は5万7,544店となっていて、美容室は26万4,223軒、歯医者は6万7,899ありました。2022年になると、コンビニは5万7,000軒弱となっていて、ほぼ同じ状態となっていますが、ブランドの違いが業界内で起きています。たとえば、2023年の統計では、セブンイレブンの店舗数が大きく増えていて、全国で2万軒を超したと発表されています。
美容室は全体的に非常に多い傾向が続いていますが、軒数自体は多少の減少が見られています。歯医者は全体的に全国的に多い状態が続いています。
このように、美容室、歯医者、コンビニはどれもわずかな減少もしくは増加があったり、業界内でのシェアの変化が生じたりしているものの、全体の店舗数はそう大きな変化を見せているわけではありません。。
それぞれの店舗数の比較で言うと、やはり美容室が圧倒的に多いことが分かります。2023年に行われた統計では、微増が続いてきた結果、過去最高の店舗数となっています。
歯医者が多い理由とは?
日本は外国と比べても歯医者がとても多い状況が見られます。
コンビニよりも多く、どの地域に行っても多くの歯科医院を見ることができます。その理由としては、そもそも毎年の歯科医師国家試験の合格者が多いということが挙げられます。
つまり、歯科医院を開ける有資格者が非常に多いため、それだけ医院を開設したいと考える人が多いのです。
こうした状況を考えて、国としては歯科医師国家試験の難度を上げて、合格率を下げる試みをしています。そのため、2000年代には合格率が下がっているのですが、それでも毎年2,000人以上が合格しています。
ただ、歯医者がこれだけ増えるということは、患者あたりの歯科医院の数が飽和状態となってしまい、利益が十分に出せない事態になってしまうことを意味します。
実際に、経営不振に陥るクリニックもあり、地域によっては減少傾向が見られるようになっています。
美容室が増加している理由とは?
比較してきた3つの業種の中では、圧倒的に美容室の数が多い状況です。これもやはり、そもそも美容室の資格を持っている人が非常に多いことが理由となっています。
専門学校に行き国家試験にパスすれば資格を取ることができますので、年々美容師人口は増える傾向にあります。
また、美容院もしくはサロンの営業形態のバリエーションが増えていることも理由と言えます。今まではある程度の広さの面積を持つ店舗を構えるケースが多かったのですが、今では自宅やマンションの部屋のスペースを使ってサロンを開いたり、週に数日だけ営業したりするお店も増えています。何人もの美容師を抱える店舗だけでなく、個人で行っているところも多く見られています。さらに、年齢にかかわりなく仕事を続けられるというのも特徴です。
若くても資格があれば働けますし、ある程度年齢が高くなってもそれほど体力を使うわけではないので、長く働き続けられる仕事なのです。
将来を見据えた店舗経営が求められている
美容院や歯医者、コンビニといった店舗は、全国どこに行っても非常に多く存在します。そのおかげで消費者にとってはサービスの質向上などのメリットが生まれています。
一方で、経営がうまく行かずに閉業してしまうお店や、オープンしたものの短期間で閉めてしまうというケースも見られます。激しい競争がある中で、将来を見据えた店舗経営が求められる業種と言えるでしょう。