公示価格と実勢価格の違い

土地の価格を示すものとして、公示価格と実勢価格の2種類が主としてあります。

不動産売買の中で、土地にどのくらいの価値があるのか判断する際に参考になる価格です。ただし両者には違いがあるので、どのように算出されるのかは理解しておいた方がいいでしょう。

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公示価格とは公的機関が公表している価格

公示価格とは、土地の基準となる価格のことで公的機関によって毎年発表されています。特殊な状況を除き、一般的な不動産売買における適正な価格のことです。毎年価格を公表するのは、正常な価格で土地の売買を行うためです。

公示価格には国土交通省の発表する公示地価と都道府県が発表している基準地価の2種類があります。いずれも毎年発表されているデータです。

実勢価格とは実際の取引価格

実勢価格とは、土地を売買するときに実際に取引成立した価格のことです。個々の土地の持つ特性や当事者間の事情によって、工事価格と必ずしも一致しません。

高くなることもあれば、逆に低い金額で取引されることもあります。実勢価格は、国土交通省で取引価格情報を公開しています。こちらで確認してみるといいでしょう。

また土地を売りに出しても、なかなか買い手のつかないこともあるでしょう。この場合、当初よりも価格を下げて販売することも検討しなければなりません。すると実勢価格は売り出しではなく、最終的に取引の成立した価格になります。

公示価格と実勢価格の違いに関するまとめ

公示価格と実勢価格の違いに関してまとめると、公示価格は国土交通省もしくは都道府県が毎年発表している指標です。一方実勢価格は実際に土地の売買が成立した価格を指します。

公示価格は毎年1回発表されるのに対し、実際に取引の成立した価格を示す実勢価格はその都度変わってきます。

公示価格はまず不動産鑑定士が実際に土地を鑑定します。そして鑑定士の提示した価格を国土交通省や都道府県が審査して、最終的な価格が決まります。

一方実勢価格は、自由に価格が決められるのが公示価格との違いです。売主と買主との間で合意が得られれば、工事価格よりも高くても安くても問題ありません。しかし一般的に実勢価格は公示価格の1.1〜1.2倍が目安といわれています。不動産売買する際の参考にしてください。

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