営業戦略の中で欠かせないものとして、広告や販促があります。いくら良い商品を開発しても、一般に広く知られなければ売り上げにはつながりません。
広告手法は時代の移り変わりによっていろいろと変わってきました。そして近年次世代の広告・販促手法として、今回紹介するリテールメディアが注目を集めています。
リテールメディアとは何か?特徴について解説
具体的には、小売業が持っている「お店の中の看板・貼り紙・サイネージ」「ショッピングサイト」「ウェブサイト」「アプリ」などの媒体に設置する広告です。
リテールメディアとは、リテールつまり小売業者の持つ顧客データを活用して、情報発信する手法を指します。従来は広告代理店を介した宣伝活動が主体でした。
ところがリテールメディアであれば、企業が自らメディアを使って情報発信するので、顧客と直接的な関係を構築できるところが大きな特徴です。
お客さんの購買パターンを分析し、購入意欲の高まるタイミングを計って、たとえば割引クーポンを配布すれば効果的でしょう。
お客さんの購買行動に合わせた提案ができるので、高い効果が期待できるわけです。
リテールメディアで期待されるメリットとは?
まず広告主にとって、顧客データが活用できるのは大きなメリットといえます。
質の高いターゲティングが実現できるので、今まで以上に効率的に集客効果が見込めます。また広告効果の分析精度も高まるので、PDCAサイクルを回して、より効果的な情報発信も提案しやすいです。
広告主だけでなく、顧客にとってもメリットが期待できます。自分の関心のある情報だけが取得できるからです。
関心の低い広告は削減されるので、無駄な情報を目にする機会もなくなります。最適なタイミングで割引クーポンなどを受け取ることができれば、お得にショッピングもできます。このようにウィンウィンの関係を構築できるのは、リテールメディアの大きな魅力です。
まとめ
リテールメディアへの需要は今後高まっていくとみられています。
というのも世界規模で、消費者のプライバシーを保護しようという機運が高まっているからです。これまで大手企業の収集したサード・パーティ・クッキーのデータ型よりでした。
しかしこちらも活用しにくくなります。そこで自社の顧客データを活用するリテールメディアによる情報発信が、今後主流になってくる可能性は十分あります。