「ダークストア」の意味

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ダークストアとは?

ダークストアというのは、ネットショッピングにおける配送や梱包の拠点となる店舗を指します。その構造としては、お客様が直接来店する実店舗とほぼ同じなのですが、実際には店舗で商品を売るわけではありません。

あくまでも、ECサイトでの注文があったものについて、ダークストアでスタッフが梱包をして、そこから注文主に発送するだけです。もしくは、小さな受け取り窓口を設けて、注文した方がピックアップできるようにしているところもあります。

多くの場合、こうしたダークストアは、以前は実店舗として機能していたものの、集客力が落ちたなどの理由で閉鎖された店舗を活用しています。

商品の陳列スペースはそのままにして、お客様が手に取って見られる陳列ではなく、スタッフがオーダの入ったアイテムをピックアップして梱包していくように配列を変えます。こうして、店舗から配送拠点へと役割を移すのです。

ダークストアを運営するメリット

こうしたダークストアを持つメリットしては、まず既存店舗を有効活用できるという点が大きいです。たくさんの店舗を運営していると、どうしても効率が悪く閉店を余儀なくされるところが出てくるものです。

そこをダークストアとすることで、開店のためにかけたコストを回収できますし、無駄な拠点開設の費用をかけずに済みます。

また、ここで働くスタッフにとってもメリットとなります。ダークストアでは、通常店舗と同じような陳列パターンを作りますので、実店舗で働いていたスタッフがダークストアで働くことになっても、それほど大きな困難もなく慣れることができます。さらに、従来の店舗への配送ルートをそのまま生かせますので、物流システムについても大きな変化を加える必要がないというのも効率的です。

ダークストアを持つデメリット

実店舗を改修して使っているため、場所の特性や建物の特性によってはピッキング作業がしづらい恐れもあります。また、ネットにおける売上の規模が大きくなってくると、ダークストアでは対応できなくなる可能性もあります。やはり、しっかりとした倉庫の方が規模としても作業効率としても優れているという結論に至り、ダークストアを閉鎖せざるをえなくなるわけです。

特にスーパーなどは、実店舗よりもオンライン販売のほうが、急速な売上の伸びが見られる場合があります。こうしたところでは、ダークストアを構築したものの、すぐにより大きな場所に移動するといったことも考えられます。

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