電気容量とは?
電気容量とは、その住居で利用できる最大の電力量を指します。
電気容量は「キロワット(kW)」または「アンペア(A)」で表されることが一般的ですが、電力会社は最大容量についてはアンペアで表示していることが多いです。
まずは身近な家庭用を例に見てみましょう。
家庭では、冷蔵庫、エアコン、照明、テレビなどの電化製品が同時に使用されることが多いです。同時にその家でどれだけ使えるかを示すのが、電気容量となるわけです。
もし、いくつもの電化製品を同時に使って、契約している電気容量を超えてしまうと、ブレーカーが落ちて電気が停まってしまいます。
家庭用を例にとると、大まかに言って、10から20Aは一人暮らし、30Aは二人暮らし、40Aとなると家族向けとして適切な電気容量となります。
また、オール電化の家の場合は60A以上を契約することが多いです。
事業用だとどうなるのか?
オフィスを例にとると、
例:デスクトップパソコン 180W(60W×3人)、複合機 150W、エアコン 1000W、照明 500W
上記の例で合計2330W以上は必要となってきます。
この場合、100Vのブレーカーを使用していて「50A」で契約していると、50A×100V=5000Wまで使えます。ですので、余裕がある状態と言えます。
現在の電気容量の確認法
電気料金明細書を見ると、契約されている電気容量が記載されていることが多いです。
オンラインアカウントやメールで送られてきた請求書を確認してみましょう。
また、建物の中にある分電盤つまりブレーカーが設置されているボックスには、電気容量が記載されていることがほとんどです。
一番大きなブレーカーの上か下に、「○○A」と表記されているはずです。
その数字が契約している電気容量となります。
もし、こうした確認をしても分からない場合は、電力会社に直接連絡して、現在の契約内容や電気容量を確認することができます。電力会社は顧客の電気契約情報を持っていますので、契約者情報などを確認した上ですぐに問い合わせに対応して契約アンペアを教えてくれるでしょう。
電気契約の選び方のポイント
電気契約の選び方のポイント
通常、契約アンペアに応じて電力料金の基本料金が変わってきますので、無駄な費用を抑えるために適切な容量を選ぶことは重要です。
初めに使用する予定の電気使用量を把握しましょう。
もし移転などで過去の事例があるなら、電気料金明細書や電力会社のオンラインアカウントで過去数ヶ月または1年分の使用量を確認します。平均的な使用量を知ることで、適切な契約プランを選ぶ際の目安になります。
普段どのくらいの電気を同時に使うのかを確認することも大事です。
その上で、電力会社のホームページなどでシミュレーションをしてみましょう。
電力会社は電気容量の異なる複数の料金プランを提供していて、平均的な電力使用量に応じて最も無駄のないプランを診断してくれます。
事業のスタイルや電気使用パターンに合ったプランを検討し、電気料金シミュレーションを行ってみると、自身に一番合ったプランを発見できるのです。
電気容量の単位
「A」「V」「W」「VA」「kVA」「kW」について。
「A」アンペア×「V」ボルト=「W」が電気の大きさです。
「VA」も電気の大きさなので、「W」=「VA」です。
違いは電気機器に使われる電力が「V]で、実際に使用される電力が「W」となっています。
これらにkがつくと、×1000倍の電力となります。
まとめると、次のような形です。
A(アンペア) | V(ボルト) | W(ワット) | VA(ボルトアンペア) | kVA(キロボルトアンペア) | kW(キロワット) |
電流 | 電圧 | 電流に電圧(V)を掛けたもの。電力。 | 電気機器に必要な電力。=Wの数値 | VAの1000倍 | Wの1000倍 |